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今週の山下クリニック

肺炎球菌ワクチンについて

2018.06.05

 「肺炎球菌ワクチン」という予防注射、ご存知ですか?

ここ数年、テレビCMでもさかんにPRされるようになりましたが、肺炎予防のための注射です。

肺炎を引き起こす原因となるのが、「肺炎球菌」という細菌です。

人間が感染しやすい肺炎球菌の型のうち、23種に対応した「ニューモバックス」というワクチンを

接種します。

肺炎は、日本人の死亡原因の第3位と言われています。

ワクチンを接種すれば肺炎の重篤化を防ぐことができますので、ぜひ接種をご検討下さい。

特に、今年度内に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方には、

お住まいの市町村から肺炎球菌ワクチンの助成に関するお手紙が届いているのではないでしょうか。

助成があるこの年度内に接種するのがお得ですよ!

有効期間内であれば、誕生日を迎える前でも助成を受けて接種可能です。

もちろん、助成の対象ではない方でも接種は可能です(助成ありよりも少し高くなります)。

ご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせ下さい。

 

注意

大人用の肺炎球菌ワクチンと、小さいお子さん用の肺炎球菌ワクチンは違うワクチンです。

今回の記事は、大人用の肺炎球菌ワクチンのご紹介です。

お子さん用のワクチンについては、また別の機会にご紹介させて頂きますね。

大人用の肺炎球菌ワクチンは、一度接種すると体の中で5年間効果があります。

もし間違って、前回接種から5年以内に再接種してしまうと、副作用が強く出てしまう場合が

ありますのでご注意下さい。

それから、

「ワクチンを接種したから、この病気には絶対かからないぞ!」

と勘違いする方がいらっしゃいます。

ワクチン接種の目的はあくまでも「重篤化(重症化)の予防」です。

つまり、もし病気にかかってしまっても軽い症状で済む、ということです。

また、肺炎球菌の型は世界に90種類以上あると言われています。

ワクチンでは全ての型の細菌には対応できませんので、ご承知おきください。

肺炎に限らず、感染症予防には「手洗い、うがい、マスク着用」が原則です。