正確には超音波検査と言い、体に当てるプローブ(接触子)という部分から超音波を発し、体の内部を観察する検査です。イメージとして、妊婦健診でお腹の中の赤ちゃんの様子を観察する検査を想像して下さい。体のどの部分を検査するのかによって、体に当てるプローブの形状が異なります。当院では、腹部エコーと心臓エコーを中心に行っています。
腹部エコーの検査では、肝臓、膵臓等の臓器や、前立腺、子宮等に腫瘍や石などがあるかを調べます。お腹におしっこが溜まっていた方がうまく内蔵が見られますので、検査の1時間前からはおしっこに行かないようにお願いしております。
心臓エコーの検査では、心臓自体や心臓にある弁の動き、血液の流れる速度や向きを観察することができます。それにより、今まさに動いている心臓や血液の流れを動画のように確認することができます。
エコー検査では、うまく臓器が見られるよう、お腹にゼリーを塗って検査をします。寒い時期にゼリーが冷たくならないよう、当院ではゼリーを温めておく器具を使用しています。エコー検査は痛みがない検査ですので、安心して検査を受けて頂けると思います。
口又は鼻から内視鏡を入れて、喉、食道、胃、十二指腸を視覚的に観察することができます。食道や胃の組織を調べる必要があると判断された時には、内視鏡の管を通じて組織をつまむ器具を入れ、組織検査ができるようになっています。
胃カメラの検査を行う際には、胃の中をからっぽにした状態でなければなりません。そのため、前日の夜8時以降以降に食べ物を食べることは禁止となります。飲み物については、お茶や水に限り検査の1時間前までであれば、飲むことが可能です。
肛門から内視鏡を入れて、直腸、大腸、盲腸までを視覚的に観察することができます。
大腸カメラでも、胃カメラと同様に組織検査もできます。大腸カメラではさらに、小さなポリープがあれば内視鏡の管を通じて切除器具を入れ、そのまま切除することが可能です。
切除したポリープは、どのような組織であるのか組織検査致します。大腸カメラの検査を行うには、胃~大腸をからっぽにした状態でなければなりません。そのため検査の前日は、消化の良い物を食べなければならない、という制限があります。
当院では、検査前日の食事の支度をしなくてもいいように、製薬会社が発売している「大腸検査前」のレトルト食品を準備しています(別途有料)。また、お腹の中にある便を全て出し切る必要があるため、錠剤の下剤と液体の下剤を飲んで頂きます。具体的には、検査前日の夕方から900ml、検査当日の早朝から900mlの量をお飲みいただきます。下剤はスポーツドリンクに近い味となっています。
スパイロメーターという機械を使い、肺の容積や、空気を出し入れする「換気機能」を調べる検査です。イメージとして、肺活量検査を想像して下さい。機械にマウスピースを取り付け、思い切り息を吸い、マウスピースをくわえて一気に息を吐き出してもらいます。子の検査は、息切れする、呼吸が苦しい、咳が出る、痰が出るなど、肺の病気が考えられる時に行ないます。肺の病気の診断、重症度などを調べるのに役立ち、治療効果の測定にも使われます。思い切り息を吸うこと、限界まで息を吐き出してもらうことから、少し大変な検査ですが、痛みは伴いません。
心臓の筋肉が拡張と収縮を繰り返すとき、微弱な電流が発生します。その電流の変化を波形として記録し、その乱れから病気の兆候を読み取ろうとするのが心電図検査です。心電図検査にはいくつか種類があり、症状により必要な検査が変わります。当院では以下の3つの心電図検査を行っています。
1つめは、安静時心電図検査です。健康診断でも実施される、一番シンプルな心電図検査です。ベッドに横になって頂き、電極を上半身及び手首・足首に取り付けます。検査自体は5分もかかりません。
2つ目は、負荷心電図です。文字通り、体に負荷を掛けて心電図の検査をする方式です。負荷といっても、2段の段差の上り下り、又は平らな廊下を歩いて頂くことを数分続ける程度で、日常のごく自然な動きの範囲内です。安静時と比べ、運動時に心臓の動きがどう変化するのかを調べる必要があるときにこの検査をします。
3つ目は、ホルター心電図検査です。上半身に電極を取り付け、小型の心電計を腰ベルトで固定します。心電計の重量は100g以下で、大きさも診察券程度です。ホルター心電計をつけたままご帰宅頂き、24時間後に外します。仕事や学校生活、運動等はいつも通りに行って下さい。ただし、機械が壊れてしまうため、水泳やお風呂には入れません。院内で実施した心電図検査では異常が発見されない、又は日常生活の中でたまにしか症状が発生しないなど、短時間では特定されにくい異常を発見するために実施する検査です。
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